お互いさまネットワークの紹介
認知症の人が気持ちよく生活できる場所
平成12年9月のグループホーム開設から当法人の事業がはじまりました。この開設は平成8年頃、特別養護老人ホームに介護ボランティアとして伺った体験が起因しています。当時その施設には50インチ程の大型テレビがあり、それを囲みお年寄りが鑑賞していましたが認知症のある男性が椅子に座っておれず、歩きだしてしまうことがありました。歩き出す男性を見つけると、職員さんは誘導して元の席に戻ってもらいます。しかし、すぐにまた歩き出しその都度職員さんが席に戻すの繰り返しです。認知症の男性は有無を言わせずに、観たくもないテレビの前に居なければなりません。認知症という病気があるがために、その人の言うことを、まるで聞いてもらえないことに疑問を感じ、認知症の人が気持ちよく生活できる施設が必要であるという思いで、グループホームを開設しました。
グループホーム資源を市民活動へ
当法人は設立当初から会員による市民活動を予定していました。しかし、その活動には事務所や電話などに資金がかかります。そこでグループホームの事務所や設備を利用して、平成13年5月から会員相互の「助け合い活動」を開始しました。
当時は、介護保険が開始され、介護の社会化をめざし民間業者によるデイサービスや訪問サービスがいたる所で立ち上がりました。しかし、介護保険は日常生活すべてを賄ってはくれません。荷物の整理や、草取り、通院などちょっとした事はたくさんあります。
制度としての介護事業と市民活動の両輪
その後、当法人では、デイサービス・訪問介護などの制度上の介護保険事業を展開しました。また、市民活動では地域の居場所を開設しました。今後も当法人では地域で必要とされる市民活動を会員の方と共に取り組んでいきます。同時に、制度として賄える事柄は介護保険を中心に広めます。
介護保険事業の特徴
認知症の人へのサポートを中心に行います。
市民活動の特徴
福祉分野での地域課題を市民・住民の方と取り組みます。